『本当はひどかった昔の日本』
最近、何かと耳にする
「昔の日本は良かった」
という言説。
それがいかに根拠がないものかということを知らしめる本。
子ども、妊婦、障害者などに対する人権無視の扱い、残酷な仕打ち。
我が子を遊郭に売り、
夜泣きがうるさいからと他人の子どもを捨てるように強要し、
妊婦を虐待して殺し、
高齢者虐待に動物虐待
もちろん所詮は「作り話」だから大げさに書いていた部分もあるんだろうけれど、古典文学を読むと、現代がいかに人道的な社会なのかと改めて感じる。
「昔は良かった」「昔の日本人はこんなに素晴らしかった」とむやみに昔を懐かしむよりも、子ども・妊婦・障害者・高齢者などいわば「社会のお荷物」として扱われてきた人達も社会の一員として受け入れるようになってきた過程、徐々に社会がよくなってきているということをもっと重視すべきなのではないかなと思う。
そして、おそらく今も、完成形(そんなものがあるのかどうかもよく分からないけど)に向けての途中の段階なのだと考える方が、もっと発展的に考えられるのではないかなと思ったり。
う~ん、なんかまとまりがないな。ともかくそういうことを考えた。