アラフォー奥さんの頭の中

読んでも何の役にも立ちません

柿ピー

この一月ほど目の回るように忙しくて(ウソ。その割にはいろいろ遊んでたんだけど)ブログを書こうっていう気にもならなかった。

 

で、久しぶりに書くのだから何か素晴らしいことでもあればいいのだけどそういうのも特に思いつかなくて、書きたいことは柿ピーのこと。

 

うちでは

私:ピーナツが好き、柿の種は嫌い

夫:ピーナツが嫌い、柿の種は好き

なので、柿ピーを買って二人で食べると、私はピーナツだけを食べられて幸せ、夫は柿の種だけを食べられて幸せなのです。

 

あらゆる方面に関して、夫婦で好みが食い違う。

 

私:白いご飯はそんなにいらない、お漬物が好き

夫:白いご飯が山盛り食べたい、お漬物は嫌い

なので、外食に行って白いご飯とお漬物が出るとお互いのご飯とお漬物を交換すると上手くいく。

 

私:ナッツやドライフルーツ、栗が好き。チョコとゼリーは嫌い。

夫:ナッツやドライフルーツ、栗が嫌い。チョコとゼリーが好き。

なので、お菓子詰め合わせをいただいたりすると、取りあいになることはない。

 

これは相性が良いということになるのだろうか?

ちょっと疑問。

 

ランニングとシベリア鉄道

運動嫌いなぐうたら似たもの夫婦だったんですけど、4年前に夫が急にランニングに目覚めまして、今や毎日欠かさず走るようになり、昔の写真と比べると「別人?!」ってくらい引き締まっています。

 

以前から、走って何が面白いの?お金払ってマラソン大会に出るなんて意味わかんない。お金もらっても走りたくないわ!等言いながら斜に構えてみていたのですが、夫を含め知り合いのランナーさんたちはみな口を揃えて

「走ったら(良さが)分かるよ!」

と爽やかに答えるわけです。

 

ある日、今は子どもという共通の話題があるからいいけれど、子どもが独立した時のためにも夫婦共通の趣味を持っておくのもいいかも。みなさんが言う通り、走ってみたら意外と楽しいかもしれないし・・・と急に思いたち、夫と一緒にランニングしてみました。

 

感想。

二度と一緒に走らない。

 

私、運動は大嫌いなんですが、体力はあるんです。なので、走ること自体はそれほど苦痛ではなかったんですが、何がイヤって・・・

 

夫が叫ぶのです!

 

5kmほど走っている途中、おもむろに

三菱東京●FJ!」

とか

「シベリア鉄道!」

とか・・・。

 

三菱東京U●J銀行とは(口座は持ってますが)何の関係もありませんし、ましてやシベリア鉄道なんてなんのこっちゃです。

 

夫が言うには、走っていたら頭の中が無になって「ごろの良い」言葉が自分の意思とは関係なく口から出てくるらしいのですが、一緒に走っているこちらはビックリするやら恥ずかしいやら。

 

犯罪でもないし、悪いことでもないし、考えようによっては「1.2.1.2」と掛け声をかけながら走っている運動部の生徒と同じだけど、だけど・・・どうしたらいいんでしょうorz もし、「分かる分かる!僕も/私もそうなんだよね!」という人がいたら教えてください。

『本当はひどかった昔の日本』

最近、何かと耳にする

「昔の日本は良かった」

という言説。

それがいかに根拠がないものかということを知らしめる本。 

 

子ども、妊婦、障害者などに対する人権無視の扱い、残酷な仕打ち。

我が子を遊郭に売り、

夜泣きがうるさいからと他人の子どもを捨てるように強要し、

妊婦を虐待して殺し、

高齢者虐待に動物虐待

 

もちろん所詮は「作り話」だから大げさに書いていた部分もあるんだろうけれど、古典文学を読むと、現代がいかに人道的な社会なのかと改めて感じる。

 

「昔は良かった」「昔の日本人はこんなに素晴らしかった」とむやみに昔を懐かしむよりも、子ども・妊婦・障害者・高齢者などいわば「社会のお荷物」として扱われてきた人達も社会の一員として受け入れるようになってきた過程、徐々に社会がよくなってきているということをもっと重視すべきなのではないかなと思う。

 

そして、おそらく今も、完成形(そんなものがあるのかどうかもよく分からないけど)に向けての途中の段階なのだと考える方が、もっと発展的に考えられるのではないかなと思ったり。

 

う~ん、なんかまとまりがないな。ともかくそういうことを考えた。

 

 

 

 

 

 

 

敵意

子どもたちが運動会の代休だった月曜日の午前中、近所の市民プールに行った。

 

平日の午前中だけあって、利用者はほとんどが高齢者と子どもが大きくなった後の専業主婦と思しき人。この時点で「場所の選択間違ったかも…」という気はしたのだけど、せっかく来たのだから泳ぐことにした。

 

そのプールは「歩く人専用コース×1」「真剣に泳ぐ人コース×1」「配慮が必要な人コース(障害がある人など)×1」が設置されていて、それ以外は自由に泳いで良いようになっている。

 

うちの子どもたちはスイミングを長年習っており、4泳法をマスターしている。彼らは早速「それ以外コース」でスイスイ泳ぎはじめ、私は子どもたちの横のコースで5mほど泳いでは歩き、また歩き、というような感じで子どもたちを見守っていた。

 

しばらくすると、私と同じコースを私と同じようにのんびり歩き泳ぎしていた一人の高齢男性が何かを言ってきた。よく分からないけれど「子どもたちをどうにかしろ」ということらしい。

 

子どもがいる人なら多かれ少なかれそうだと思うけど、私も子どもについて何か苦情を言われると条件反射的に謝る癖がついている。なので「すみません」と言って、子どもたちをどうにかしようと思ったのだけど、どうもこうも、子どもたちはただ泳いでいるだけで、奇声をあげているわけでもないし、その場にふさわしくないような遊び(?)をしているわけでもない。ましてや、人が少なく、我が子以外には誰も泳いでいない閑散としたコース。迷惑をかけようにもかけようがない。

 

聞き間違いだったかなぁ?と思ってまた泳ぎ始めると、さっきの人がまた私のところに来て、今度はハッキリと「子どもをどうにかしろ」と言う。

 

今度はこちらにも心の余裕があったので聞いてみた。

私「すみませんが、よく意味がわからなくて。具体的にどうしたらいいか教えていただけますか?」

男「水がはねて顔にかかるだろう!」

私「ここ、プールですよね・・・泳いでいる人の横を歩いていたら水くらいかかるものじゃないですか?」

男「もにょもにょ(←聞き取れなかった)ともかくここは子どもが来る場所じゃない!」

 

(以下、心の中)

いやいや、ここ、500円払って誰でもはいれる市民プールですよ(笑)

それに、子どもたちは普通に泳いでます。

もし迷惑だっていうなら、「歩くコース」のど真ん中を横にふさいでバタ足の練習をしているあの女性とか、「事情のある人コース」でさっきから華麗に泳ぎまくってるあの男性とかのほうが迷惑じゃありませんこと

 

ていうか、この人は自分のテリトリーを害されている事に怒っているのだな。

たった500円で誰でもはいれる市民プールにテリトリーも何もあったものじゃないけど、いつも自分が使っている所に子どもという異分子が入りこんだから腹立たしいのだろう。

(心の声ここまで)

 

子どもに何か危害を加えられたら嫌だし、気分悪いから帰ろうかなと思っていたら、「今日はけしからん日だ!」みたいな 捨て台詞を吐いて、先方から先に帰ってくれた。ほっ。

 

なんだろ、高級レストランでも会員制スポーツクラブでも神聖な祈りの場でもなんでもないのに、しかも具体的に何か迷惑をかけられたわけでもないのに、子どもがいるってだけでそんなに腹が立つのかな。そんなふうに毎日生活してて疲れないのかしら。

 

 

ある市民プールでたまたまある高齢男性が偏狭な人だった、ってだけで一般化しちゃいけない話なんだけど、子どもが、子どもだってだけで敵意のある目で見られる社会はしんどいなと思ったりしたのでした。

 

 

 

 

 

おじいさん

よく道でお会いする、名前も知らない近所のおじいさんがいるんだけど、今日も郵便局の帰りにばったり出会った。

 

いつも通り「こんにちは」と軽く挨拶して通り過ぎようとしたら 

「いや、普段は甘い物なんて買わないんだけど、今日は家内の命日なもので…」 

と、尋ねてもいないのに、慌てたように、手に持っていたケーキの箱の説明をしてくれた。

 

年輩の男の人がケーキ屋さんでケーキを買うっていうのはそんなにハードルの高いものなのかな(笑)きっとおじいさんも本当はケーキが食べたいんだ。奥様のお仏壇に供えて、それから「家内が好きだったから」と誰に言い訳する必要もないのにひとしきり言い訳して、それから甘いケーキをほおばるんだろうな。亡くなった奥さんの笑っている顔が見えるようだ。

 

 

このおじいさんで思い出した。

 

15年ほど前。新婚の頃。夫と二人で近所の植物園に出かけたことがある。 

その時、ひとりのおじいさんから写真を撮ってくれと頼まれた。 

分かりました、とカメラを受け取って写真を撮ろうとすると「ちょっと待ってください」とおじいさんは鞄から奥様の遺影を出して、胸に抱えて「はい、お願いします」と。

 

いろいろ尋ねたりはしなかったけれど、(だから私の妄想なのだけど)きっとここは亡き奥様との思い出の場所なのだろう、仲の良いご夫婦だったんだろうな、奥様は幸せだっただろうな等、いろいろ考えながらそのおじいさんにカメラを返して別れた。

 

そして、夫と二人で「私たちもあんな夫婦になりたいね」と話したのだった。

 

今の今まですっかり忘れていた。今のところ、全然「あんな夫婦」にはなれていない(笑)